西田くん

永井宏さんのモンフィーユを読むでもなく眺めていたら、なぜか西田くんの事が気になりだした。西田くんは僕の同級生で、年は2つ下になる。いつもフレッドペリーのポロシャツにリ−バイスで、寒い季節にはアーガイルのニットを着込み、モッズコートを羽織っていた。顔が駄菓子のキャベツ太郎のキャラクターに似ていることから、キャベちゃんとかキャベ太郎とか呼んでいたと思う。2年生になった頃に西田くんは学校を辞めてしまい、ロンドンにいってしまったので10年以上会っていないし、連絡もとっていない。ただ在学中は結構仲良しで自慢のベスパを見せてもらったり、西荻窪の喫茶店でコーヒー1杯で3時間も4時間もねばったりして、いろんな話をした。あれだけ沢山真剣に話し合っていたのに、全く会話の内容は忘れてしまった。モンフィーユとはなんにも関係ないけど、ふいに頭に浮かんだのはあの頃代官山で撮った写真とそのバックに写っていた同潤会アパートの佇まいだった。西田くんは似合わないタバコをふかしながら、顔をそむけている。西田くんが気になる。元気かな?
(T.S)
2005年03月04日

