こうもりのはなし

この間、深夜営業のスーパーでこうもりを見た。
牛乳コーナーで日付を睨んでいる僕の後ろを、すいすい飛んでいたんだ。
そのこうもりは、乳製品コーナーから精肉売り場のほうに移動してそのままどこかに飛んでいってしまった。
買い物をしている皆は、そんなの気にならないという風に平然と買い物をしていて、案外普通の事なのかもしれない。
スーパーの青い光とピカピカの床にこうもりは妙にマッチしていて、その光景には変な説得力がある。
こうもりといえば、いちど一人暮らしの部屋に迷い込んできたことがあった。
多分昼間、換気扇から入り込んで、夕方過ぎになって行動を再開したのだろう。急に食事中の僕の横をすり抜け、アパートの壁に激突した。何度か激突を繰り返し、窓際のベッドの真上に落ち着いた。
目黒区の僕の部屋の中にこうもりがいる。僕は大混乱。時々シャーッとかフ−ッとか言いながら羽根を広げたり閉じたり。鋭い牙も見える。
とりあえず窓を開け、こうもりが飛んでいくのを待つ間、友達に電話して状況を説明するのだけれど、皆笑うだけ。僕は真剣に困っているのに。
結局、交番に連絡して、捕まえてもらった。
実際目の当たりにすると、なかなか自分じゃ闘えない。
106.jpg ほんとうに恐かった。

2005年10月06日