グロテスク 桐野夏生

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熱に浮かされたようにまだぶつぶつと繰り言を垂れ流す和恵の体から、つんと酸っぱい汗の匂いが漂ってきました。その強い酸味が、和恵のユリコに対する関心の強さを物語っている気がして、わたしは思わず顔を背けました。ユリコという怪物を見た和恵の世界は、少しずつ変容するに違いありません。(本文より抜粋)

2009年01月10日